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駁二當代館

駁二當代館 ( WOCA PIER-2 )

「駁二当代館(WOCA PIER-2)」は、ただ単に芸術作品を展示するだけの建物ではなく、駁二のコンテンポラリー・アートの精神を体現するブランドです。

ここ数年、駁二は歴史ある建築物を利用して歴史を描き、現代アートを用いて現代社会を反映してきました。エリア内には幅広い分野にわたる多様な作品があり、どの作品も日常のテーマと深い関わりがあります。駁二は人々に愛される芸術特区になることを目指しています。「駁二当代館」もまた、同じ姿勢で臨んでいます。近年、倉庫リノベーションが流行するなか、駁二は空間を単純に商業活動のみに再利用するのではなく、現代の視覚文化の提示や共同経験を反映した独自の展示を通じ、人々とアートとの距離を縮めようとしています。

そのため、駁二は幅広いジャンルの精神を取り入れ、物語を語り継ぎ、社会の課題を分析するという原則をもとに活動を展開してきました。現在、「駁二当代館」は現代アート、アニメーション文化、パフォーマンスアート、サウンドアート、生活工芸、クリエイティブデザイン、サイトスペシフィックアートなど、さまざまなテーマを人々に提供しています。また、駁二は長年にわたり大規模な展示会を開いてきました。例えば、高雄設計節(Kaohsiung Design Festival)、青春設計節(Youth Innovative Design Festival)、高雄国際鋼彫芸術節(Kaohsiung International Steel & Iron Sculpture Festival)、漾芸術博覧会(Young Art Kaohsiung)、駁二動漫祭(Fancy Frontier Kaohsiung)などです。さらに、駁二旧倉庫、C5倉庫、C7倉庫が主催したテーマ展も「駁二当代館」が長期的に手掛けているイベントです。

2015年以降、駁二のアーティストレジデンスプロジェクトを通じて、多くの海外アーティストが高雄で短期滞在をしていきました。それにより、高雄の国際的視野が広がり、国内外のアーティストとの連携や交流を通じて、互いの成長を促進しました。さらに、「駁二当代館」が探求している視覚文化を世界中の人々の共同経験に拡大させることができ、駁二を更なる段階へと引き上げ、高雄市が国際芸術界において重要な役割を担うことが可能となりました。

駁二は芸術を活かし、人々に忘れ去られた倉庫の扉を開くことで、この高雄港第三ドックと旧西臨港線鉄道に隣接する「灰色建築」に新たなアイデンティティとミッションを与えました。まるで灰色の箱のような一つひとつの倉庫には、新旧の文化と記憶が保存されており、移りゆく空間と時間の中で、「駁二当代館」独特の「グレーキューブ美学(WOCA Gray)」が生み出されました。ブラックボックス、ホワイト・キューブという既存の視点とは異なり、「駁二当代館」は現地環境の特質を生かして活動を展開しています。色彩心理学では、グレーは包容力と可能性を持つ色です。そのグレーを利用してグレーキューブ美学の空間運用モデルを確立し、室内・室外、美術館・多目的空間、ギャラリー・パブリックスペースという枠をこえ、制限のないアート空間を作り上げました。駁二は展覧会での体験を重視しており、一般の人々にも参加を呼びかけています。「駁二当代館」は崇高な芸術を人々に身近に感じてもらえるよう工夫し、各分野のクリエーターの力を集め、参加者の無限の想像力をかきたてます。

 

付注:WOCAとは、Warehouse of Contemporary Artの略称である。

 

駁二旧倉庫

過去を知ることにより未来をクリエイトする
フォルモサからターカウ、鹽埕から駁二、魚塩から砂糖、工業から文芸、この湾岸地域の人々の歴史価値の核心は、様々な創造的手法により濃縮された駁二「旧倉庫」の中に存在する。かつての防空壕をモチーフにした映像により当時が蘇り、その映像による衝撃が駁二の歴史の幕開けとなり、我々に300年前のフォルモサの小さな漁村や海底、海流空間等を連想させながら、現在と過去の映像を交錯しつつ、ターカウの発展の歴史を示した。中二階を歩くと、駁二芸術特区が2002年に設立されて以来の各種文芸品が揃っており、駁二が初めて発行した招待状やTシャツ、来場人数の統計等、全てがここに集結されている。縮小された駁二の公共芸術の舞台を見ると、10年間積み上げてきた歴史を振り返ることができる....。旧倉庫、それは花火から始まった2棟半の倉庫から生まれたストーリーである。

 

アニメーション倉庫「動漫倉庫」

アニメーション倉庫、またはA.C.G.N. WAREHOUSEは、主にアニメーション、漫画、ゲーム、ライトノベル等4つのカテゴリーを定期的なテーマで展覧するスペースとなっている。「アニメーション倉庫」での展示は、異なるテーマを通して、ACGNの多様性を伝達し、台湾のオリジナルアニメーションの多様で革新的な可能性を探求している。創作において無限のプラットフォームを提供し、分野を越えた新たなコラボレーションモードを漫画制作において更に幅広く舞台で表現できるよう、台湾の若きアニメーション関連のクリエイターがその創作エネルギーを発揮し、それらの創作を通して目立った現地の特徴や社会現象等現代の社会におけるテーマとして討論している。